2016/05/17
自分の内側と外側の境界が崩壊してしまって身体的に内にひきこもる。
人間関係や社会からの圧を原因に自らの存在(人間に限らない)が危うくなる。
身勝手極まりなく過ごしてきた人間が、自ら築きあげた技術力や生産性により、
人間の在り方が脅かされる。
これらのような社会現象や環境変化が見るに忍びない。
だが決して、欠点や失敗だと指摘するのではなく、無視できないもので、見落としてはならないものだと考えている。
あくまでこういった行動は、人間が人間として維持するために行われた、
今の人間の人間らしさではないだろうか。
「人間らしさとはなんだったのか」「今の人間はどういったものなのか」「今後の人間はどうあるべきなのか」という問いの答えを考えるために芸術を通して疑問を投げかけ、追求していきたい。
そのために、今は他者(動植物も含む)と比べながら人間(自己)と向き合うことに目を逸らさないようにしている。対象は、人間以外の今の動物の存在や、人間が干渉しない自然が生む現象、人間の内側の動物本能と人間特有の社会的動物らしさである。
この疑問らの答えは、常に変化し続けているからして、答えにたどりつきにくい。だが、追求していく過程で、関わっていく他者と共に、自分を含めた個々が自己を見つめ返し、よりどころをみつけられたら本望だ。
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